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イタリアのお金持ちかもな人について

懸賞 2023年 03月 31日 懸賞

会社に出勤する折、会社至近に停車するバス停向けのバス乗り場まで、徒歩で移動しています。大体15-20分ほど。当初はバスで乗り場に向かっていましたが、遠回りバス路線を使うことから、徒歩でも所要時間が一緒と気づき、ここ3年ほどは徒歩でバス乗り場に向かっています。
徒歩で見る町の景色は、バスやトラムの車窓のそれと違い、そこに住む人の姿がよりゆっくり眺められます。同じ時間に同じ経路で出社していると、その道すがら見かける顔ぶれも一緒だったりする。

イタリア人は、道端で出会う人々と、顔なじみなると気軽に言葉を交わします。子連れ・犬連れはその頻度もなかなか高くなるよう。私も子連れの折は、その機会が多いですが、出勤中は早足も手伝い、ただそんな景色を眺めているだけ。
その市井の人に紛れ、日本の立派な太巻きを彷彿とさせる黒いつやっつやのレトリバー連れて歩いている紳士をよく見かけます。
一見すると髪はぼさぼさ、服装はシックなような質素なような、見るからに裕福という感じではない、少なくとも日本人の私にとってはそういう印象です。

しかし3年近く彼をほぼ毎日観察していると、実はお金持ちなのではという疑惑が頭をもたげて、もはやそれは確信に近いところまで至っています。
毎朝の彼ら(犬含む)の様子はというと、お決まりのバールでコーヒー&タバコ、犬は店員の東洋人男性から、犬用のおやつをもらうことも多い。私が帰る頃も、夏時間の折は、必ず外で夕涼みなどしながら、上記のバールでアペリティーボ(食前の時間に、カクテル一杯と簡単なおつまみ)
大通りを隔てて向こう側には、小学校があり、そこへ行く子どもとも顔なじみで、親も含めた就学児たちが、太巻きレトリバーを愛でる場面をたびたび目撃。
しかしながら7月8月に限っては、まったく見かけない。
所用で早い時間にその界隈を通ると、高い確率で彼らに遭遇する。
そういう点を鑑みるに、50代後半くらいの年齢にかかわらず、たぶん就労していない。また、自宅と思しきアパートメントから出入りするしていて、それはくだんの大通りに面している観点から、エリア的に一等地で、かつほかにも親から譲り受けた賃貸物件があるじゃなかろうかと勝手に予想(根拠なし)。その自宅まえで、彼が荷物を出し入れしてごそごそしていた車が、メルセデスベンツ!アウディでもBMWでもなく、ベンツ!新品じゃないモデルでない点、長く大事に使っている印象があります。
そして、注目すべきは彼の靴でした。
スニーカーでも、ボロボロの靴でもなく、長い間履き慣らされたであろう、手入れの行き届いた良い革靴なのです。イタリア人のみなさん、意外と地味でサスティナブルなファッションの人が多いけど、もれなくちゃんとした人は、良く手入れされた靴を履いている(あくまで私の所感です)

つまり、一日ぶらぶらして、バールで朝ごはん、アペリティーボやタバコをたしなみ、車も家も所有、7月8月はミラノを離れ、これまた所有の別宅(エビデンスなし、勝手な妄想)へ行っているからその時期は見かけない。靴と車は良いものを長く大事に使っている。何より犬を養う経済的余裕がある。間違いなく不労所得があるに違いない。そして、社会とのつながりは、犬を介して大切にし、近所に住む人とのコミュニケーションは欠かさない。

こんな思い込みを暴走させるのには、理由があって、私の周りの人から就労しないお金持ちがいることを伝え聞いているからです。彼らはもれなく不動産を所有していて、賃貸収入があることが多く、生活に余裕があり、かと言って引きこもっているわけでもない。日本だと、それほど遭遇する機会がなかったのですが、ミラノではちらほら見かけるタイプのお金持ち。フランスのモナコから移住して、ミラノに物件を買いまくり、それを賃貸にだして家賃収入を得ている、けた違いのお金持ちの話も、友人から伝え聞いたことがありますが、イタリア人のそれは概して身の丈にあった生活をしている人たちが多い印象です。

いかにも良いスーツを着て、いかにもな新車に乗り、ブランドに身を固めそれをSNSに投稿する金持ちもまた一興ですが、何より、地域の人たちと溶け込んでいるタイプのお金持ち(妄想含む)がお国柄を表し、好感がもてる私なのでした。
8割がた妄想ですが、お付き合いいただきまして、ありがとうございました。


# by ayumi_cocca | 2023-03-31 20:14 | 観察日記 | Trackback | Comments(2)

産休・育休・復職を経て思いを馳せる、祖母のこと

懸賞 2023年 01月 29日 懸賞


**加筆修正を加えつつ、下書きのまま、なかなか更新できずにいた内容です**

大学入学まで、七人家族という、今にして思うとけっこうな大家族のなか末っ子として育ちました。両親は共働き、かつ祖父は自営業で私が中学を過ぎるころまで現役で働いていました。
私の幼少期は、我が家唯一の専業主婦・祖母とともにありました。そんな祖母が他界してまもなく10年が経とうとしています。

我が家のN太郎は、早いもので五歳をむかえました。
振り返ると、出産-生後三か月まで、生後三か月-生後九か月まで、復職(生後九か月時)から現在(五歳弱)まで
この3つの期間がだいたい同じ長さに感じます。それくらい生後三か月までは、体感として永遠ではないかと思えるほど長く感じました。
生後三か月までは不安定要素が多く、赤子を生かすことに、母性が集中していたのだと思います。

今回は、ミラノでの生活とは離れた内容ですが、子を産んでからずっと思いを馳せていた、祖母のことを綴りたいと思います。

私の両親は三人の子どもを産み育てました。私には二人の兄がおり、三人兄弟として育っています。
私の母は、高校卒業直後の臨時採用を数年経て、その後正社員として早期退職の55歳まで異動はあれど、同じ会社で勤めあげました。その間の子どもを出産後、もれなく8週間で職場復帰しています。

いま、子育てしてみて、
え!?生後二か月弱の子供を置いて職場復帰どんなけ?
と思います。母は末っ子の私を30歳で産んでいるので、若さで乗り越えた部分は多分にありますが、それにしても、肥立ちよく無事で良かった。。
本人曰く、「8週間で復帰が当たり前の雰囲気で、それ以外の選択肢は選べる雰囲気じゃなかった。」と言っています。

われわれ三兄弟が生後8週経って以降はどうしていたか・・・
兄二人に関しては、祖母と祖母の姉(母にとって伯母にあたる)が面倒を見てくれました。祖母の姉には、両親が幾ばくも無い現金を支払っていたようですが、とても生活の足しになるような金額でなかったと両親は話します。それでも喜んで、面倒を見てくれていたようです。
私に関しては、祖母一人が面倒を見てくれました。

生後二か月って、経験して分かったことですが、まだまだ赤子としては不安定な時期で、そんな時期を、父と母が働きに出ている間、祖母はほぼ一人で世話をしていたという。
すごいの一言です。すごくないですか?

私の、生まれた後の一番古い記憶は、確かに祖母に見てもらいつつ、朝ごはんを食べたり、一緒に買い物に行ったり、漏らしたときのパンツを取り替えてもらったり(笑)今まで、当たり前にしてもらっていたことの重要さを、今さら、本当に今さらやっとやっと理解しました。

2017年、息子誕生の折には、父と母がイタリアに来て、一緒に生後まもない赤子の世話をしながら、たびたび祖母の話が出てきました。
「『疲れた』とは、一回も言われたことがない」尊敬の念も込めて、口をそろえて言います。
祖母が私を世話していた時より、もちろん若い私ですが、正直毎日へとへとに疲れてます。

長らくアルツハイマー病を患い10年前に他界した祖母に、今さらながら感謝の気持ちを送りたいと思います。
そして、三人の子どもを大学まで行かせられたのは産後という時期が終わらないにもかかわらず、すぐに職場に戻り、経済的に家庭を支えた母に対しても、同様の思いです。


# by ayumi_cocca | 2023-01-29 08:55 | 妊娠・出産 | Trackback | Comments(0)

キャンプ場とそれぞれ場所の特徴について //後編//

懸賞 2023年 01月 01日 懸賞

明けましておめでとうございます!
去年は、世界的に変動が多く、今年は少しでも平和で穏やかな世界が増えることを願ってやみません。今年も変わらず、育児に仕事に忙しくしていくと思いますが、個人的には前年と変わらぬ楽しい日常が続くことを願っています。

**こちらは前編からの続きです。ずいぶん季節外れな内容ですが、今年も時間が許す限り、だれ得か分からない我が家の日常をお届けしていこうと思います。**

前編に記載した、アルゲーロ以外の場所も行ってみたいということで、ムラヴェーラというサルデーニャ島南東部に位置するこちらのキャンプ場を利用したのは去年2021年でした。キャンプ場としては珍しい、シーツタオルが料金に込み、クーラー付き(希少)しかも、12歳以下の子どもは追加料金不要、つまり大人二人の料金で、家族三人が利用しました。
コミコミの値段だったことを想像するに、費用は割高です。他の利用者は、子供の追加料金がかからないことを知って利用していたのか、子だくさん家族が多かったです。一人っ子の利用者はうちだけだったんじゃなかろうか。。
施設内は、基本車の出入りが禁じられていて(キャンパーエリア除く)、荷物は施設スタッフが運転する電気自動車で、駐車場から住居まで運んでもらいました。車が通らない分、息子を外で遊ばせても結構安心できました。施設内プールはもちろん、プライベートビーチがあり、公共の場を通らずに、徒歩で直接砂浜に行くことができます。施設内の雰囲気は、ガーデニングされている草花に手入れが行き届いていて、舗装された道やスーパー・レストランもセンスの良いインテリアで、おしゃれな雰囲気が十分楽しめました。
アルゲーロのような大きい都市に比べると、ムラヴェーラの中心地までは車で15分超かかり、結構ひなびた場所でした。観光客も他の土地に比べると、そう多くないのか、地元密着の店舗が多く、滞在費や外食費は他の町に比べるとかなり安く上がりました。。
残念な点としては、私たちが船で乗り付ける、Porto Torres港から遠いので、マリートが運転するのが大変そうでした。
キャンプ場とそれぞれ場所の特徴について //後編//_d0260834_01095020.jpg
キャンプ場内の植物が、とても丁寧に手入れされていて、いろんな場所で花の写真を撮りました。

9月だしとのんびりしていたら、候補に挙げていたオリスターノという島の西側エリアのキャンプ場が、予約するときにいっぱいになっていて、第二候補として、こちらのキャンプ場に来ました。サンタンティオコという、本島南西部にある小さな島の、これまた南西部の海に面したキャンプ場でした。
結局、第二候補となった理由が金額だったので、去年利用したムラヴェーラのキャンプ場くらいの金額を払いました笑
島自体がなかなかひなびた場所なので、めいっぱい自然を楽しむのには好立地でした。プールとプライベートビーチもついています。ただし、サルデーニャ島全体的に西側に位置する海は、結構波が荒いです。また砂浜も白くてサラサラというイメージからかけ離れ、岩でごつごつしています。海水は澄んでいて美しく、水の中をのぞくと魚をずっと眺めていられるので、私としては問題ないのですが、白い砂浜、遠浅の穏やかな海を望む場合は、サルデーニャ島の北東部あたりがいいかもしれません。
キャンプ場から登ることができる小高い丘があり、海を展望できる場所に出られたため、よく散歩していました。自生する多肉植物もたくさん見られて、植物鑑賞の意味でも非日常感があります。夜、街灯がほとんどない場所で、いつぶりか天の川を見ました。毎晩、夕食後就寝前に、懐中電灯を持って、光の少ない場所で星をみるのが、ここでの滞在の日課になっていたのも良い思い出です。
ムラヴェーラに比べると、スーパー・レストランの金額設定が、場所の割に高めで、滞在費はなかなかでした。ドイツ人などにとっては、隠れた穴場になっているのか、そういう立地が物価に反映されているのかもしれません。
そしてあくまで余談として、この界隈で食べるピッツァはびっくりするほどおいしくなかったです。イタリア国内で、なかなか珍しいことであります。
キャンプ場とそれぞれ場所の特徴について //後編//_d0260834_00070196.jpg
2020年以降ではコロナによる制限もほとんどなかった2022年の休暇は、息子の機動力が上がったこともあり(5歳でしっかり歩く、待つこともできるようになった)いろんな場所へ遠出もしました。

2023年9月は息子が小学校へ上がるので、8月末の週に二週間の休暇が妥当かしらと、マリートと話しています。
コロナによる制限も、もはやすっかりなくなり、物価上昇により宿泊費・移動費用も軒並み値上がりとなっている昨今、早めに予約すると、価格が抑えられる可能性があるので、既に情報収集を始めています。

今年も良い情報を発信できればと思います。



# by ayumi_cocca | 2023-01-01 23:18 | 旅行 | Trackback | Comments(0)

キャンプ場とそれぞれ場所の特徴について //前編//

懸賞 2022年 12月 24日 懸賞

**世間はクリスマス休暇で慌ただしく、ザワザワしていますが、なんとも季節外れな内容ご容赦ください。キャンプ場への思いが募り過ぎて、想像以上に盛りだくさんになったので、前編・後編分けてみました**


今まで経験してきたキャンプ場の特徴と、共通する部分についてまとめてみました。
イタリアのキャンプ場で、長期滞在をされる方の参考になればいいなと思います。

前述の通り、我が家は例年バンガローを利用しています。このバンガロータイプの他にも、
・でっかいキャンピングカーでやって来て、その周辺にテーブルなどを置いて宿泊する、キャンパータイプ
・乗用車でやって来て、テントを張って宿泊するテントタイプ
の三種類に大きく分けられます。欧州各国からくる人たちは、イタリア国内の山や水辺(海辺・湖畔・川辺など)に点在する当施設を、ホテルなどよりは身近に利用しているようです。それもそのはず、欧州では概ね休暇が長く、2-3週間連続で取ったりする人もすくなくないので、その間の旅行をすべてホテル滞在にしていたら、かなりの金額になってしまう。
そこは堅実に、安い宿泊費ですむキャンプ場が多く利用されている点うなずけます。

キャンパーや車のナンバーを見るとどの国から来た人かだいたい分かります。
D(ドイツ)NL(オランダ)CH(EU圏外のスイス)B(ベルギー)F(フランス)など、国の頭文字をとっているところがほとんどのようです。ちなみにイタリアのナンバーは、例外に漏れずアルファベットのI(アイ)です。飛行機で来て、イタリアでレンタカーするイタリア国外の人もいるので、イタリアナンバーが必ずしもイタリア人の運転とは限らない。予想外の運転をするイタリアナンバーもあるので、要注意。(そうでなくても、イタリアの運転は変則的な動きをする車が多数あるので要注意ですが。。)
バンガローを利用する場合、独立した住居なので、概ね家庭で発生する騒音に関して気にしなくてよいことが利点です。床をドンドンする、大声をだす、泣き声、兄弟のケンカによる騒音等(我が家は一人っ子なので、その心配はないですが)

では以下の通り、それぞれのキャンプ場の特徴を説明していきます。
今まで利用した場所の変遷は、こちらの記事をご参照下さい。

もともと義両親が毎年利用していたことがきっかけで、私たちも一時期利用していました。トレンティーノ州ペーイヨにある、山間のキャンプ場です。うだるような暑さのミラノから、ここで避暑していました。
キャンプ場のスタッフには、家族イチ社交的なマンマが築いた人間関係のおかげで、すごく親切にしてもらいました。標高が高いところにあることも手伝い、夏場も朝晩20度を切るくらい涼しい(寒い)ので、暑がりの人にはちょうど良い避暑地です。
一番高台の一番奥のバンガローをいつも利用させてもらっており、他の宿泊者の往来が皆無で、隣との距離も結構あったので、プライベート感があること、また収納も多くあり、木造のログハウス調のつくりは、他のキャンプ場にはない雰囲気で気に入っていました。この高台最終宿泊地まで、車で行き来することも可能なのですが、マリートはなぜかキャンプ場入り口に駐車し、徒歩で昇り降りすることを好んでいました。妊婦で鉄分不足の折、0-1歳児を連れて寝不足の折には、非常にハードな山登りの様相でした。密かに今でも根に持っています。
当キャンプ場までの車道は歩道がなかったため、車での移動を余儀なくされていましたが、近くのパティスリーにはご当地デザートが多くあったので、滞在中はかなりの頻度で利用し、帰り際には、ここのお菓子を大量買いし、お土産にしていました。あ~懐かしい。
話がそれました。残念ポイントとしては、水回りの設備が古いうえに狭くて不便な点、また7月というハイシーズンに利用していたため、その設備の割に割高だったため、今後は利用しない気がします。
とはいえ、ミラノの外で、パパ・ママと一緒に過ごした数少ない思い出の場所なので、このエリアには、機会があれば、ママを連れて一緒に行きたいと思っています。
キャンプ場とそれぞれ場所の特徴について //前編//_d0260834_23180674.jpg
お気に入りパティスリーのヨーグルトと、クラッフェン(中にクリームが入った甘い揚げパン)

検索魔となり、私が見つけ出し、二年連続で利用したサルデーニャ島アルゲーロのキャンプ場です。
ジェノバ港から発着する船が着くサルデーニャ島の港Porto Torresから1時間弱で着く点が、何より便利でした。プレハブのような簡易タイプのバンガローで、水回り含め設備は簡素ながら使い勝手が良く、滞在費が割安だったことを思えば、十分な施設でした。子ども向けのプールの楽しさは、今までのキャンプ場で一番です。
またアルゲーロ旧市街まで、割と近くて(それでも車で10分)便利でした。アルゲーロ旧市街は遺跡や美術館があったり、他の観光地への船が出ていたり、美味しいレストランやパティスリーもあり、また広場には夏限定簡易遊園地が息子を興奮させたり、自然を楽しみつつ、少し車で遠出すれば町の楽しさも味わえるのは、このキャンプ場ならではでょう。
唯一あげる、残念な点は、キャンプ場から一番近い海は、潮の流れの影響かあまり綺麗ではなく、車の往来が激しい通りを隔てて向こう側の立地だったため、急に走り出すちびっ子がいるとかなり心配になります。費用・設備・立地等を総合で考えると、私としては一番のお気に入りのキャンプ場です。
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アルゲーロ旧市街、城壁沿いはいろいろなお店も開いていて、散策するだけでも楽しい

後半へ続きます

# by ayumi_cocca | 2022-12-24 14:25 | 旅行 | Trackback | Comments(0)

イタリアでのキャンプ場、我が家の利用変遷について

懸賞 2022年 12月 02日 懸賞


毎年、夏の休暇は、イタリア世間一般に取得される7-8月に取得せずに、9月に二週間ほど取っています。しかし、今年の休暇を最後に来年からは、一般的な期間にならい、7月か8月に取ることになりそうです。来年の9月からN太郎が就学児デビューをするためです。

詳しい話は、こちらの記事に記載しております。

夏季休暇はイタリア語で、バカンツェ・フェリエ エスティ―ヴェという呼び方をされていて、イタリア人の精神的支えの一つです。
もともと、私にとってのキャンプ場は、小学校の臨海学校的なレクリエーションで利用して以来のもの、且つ日本ではアウトドアから縁遠いところにいたため、イタリアでのそれが一般的なものであるとは知りませんでした。それを知る機会となったのは、義両親が毎年7月下旬から8月中旬まで3週間ほど、トレンティーノ州の決まったキャンプ場で休暇を過ごしていて、そこを紹介してもらう形で、宿泊したときでした。
まだマメに更新していた時期で笑、詳しいことはこの時期に様子を記載しています。
今年最後の九月休暇をおう歌した今、休暇におけるキャンプ場との関わりと、それに至る変遷は以下の通り。

2017年6月
トレンティーノ州ペーイヨのキャンプ場にて1週間 
当時妊婦、大きいお腹でトレッキングしたのも今となっては良い思い出です。
その後出産と新生児お世話祭で、翌年まで特に休暇はなし、とはいえ2017年7月から産休・育休に入ったので会社での労働からは離れていた時期。嗚呼懐かしい。。

2018年7月 
トレンティーノ州ペーイヨにて一週間 (前年同様の、キャンプ場にて 当時N太郎 10か月)
この時は、義両親が滞在している折に、キャンプ場にてバンガローの一室を間借りしました。
連日夜泣きの寝不足でグロッキー状態で到着したのですが、その後ずっと義両親が息子と遊んでくれていて、その間部屋の一室で2時間ほど気を失ったように爆睡したのをよく覚えています。

2018年9月
サルデーニャにて1週間の休暇
旅行者向けの小さな平屋の一軒家を借りました。その界隈は、同様のツーリスト向けに家を利用する人の区画でできていて、一般的な住民はご近所にいありませんでした。しかし、周りになんのレジャーも町もない場所にポツンとある宿泊施設のため不便、散歩以外は車で移動するしか方法がなく、私とN太郎を置いて、一人で自由に車で出かけて行ってしまう夫に業を煮やした結果、来年の休暇はもっと自分が過ごしやすいところを!と情報収集をすることに。夫に休暇を任せたら、大変なことになると分かった元年でした。

2019年7月
トレンティーノ州ペーイヨにて4日間ほど
 この年も、義両親が滞在しているキャンプ場にて、一室を間借りしました。

2019年9月
サルデーニャ島アルゲーロにある、キャンプ場で2週間滞在
私が検索魔となり見つけ出した場所です。施設内には自由に使えるプールと公園があり、小さなスーパー・レストラン・バールなども施設内に、海は徒歩圏内、アルゲーロ旧市街は車で10分と、今まで利用していた中では一番便利、且つ子連れでも楽しく過ごせる環境が整っていました。当時まだN太郎は2歳と、さほど自由に観光できるような状況ではなかったので、親が休めるという意味で、ここでの滞在が一つのモデルケースとなりました。

2020年7月 
もはや恒例トレンティーノ州ペーイヨにて4日間ほど
 この年も、義両親が滞在しているキャンプ場にて、一室を間借りしました。

2020年9月
2019年に利用したキャンプ場再度利用して、二週間の滞在
 前回の滞在が、利便性の面でとても都合よかったので、コロナ禍で疲れ果てていた我々は、考えるのも面倒で、同じキャンプ場を選びました。特に問題なし。

2021年7月
トレンティーノ州ペーイヨにて1週間の滞在
実は前年、義父が他界、義母は一人でもトレンティーノ州に行くと言ってキャンプ場を予約してたため、車を運転しない彼女に変わって、私たちも行く前提で準備していました。
ところが、義母が急にペーイヨ行きを土壇場でキャンセル、キャンセル費用を払うくらいなら、我々だけでも行こうということで、親子3人で滞在しました。
義両親が行かなくなったことで、ペーイヨを訪れる機会がなくなり、残念ながらその後利用していません。

2021年9月
サルデーニャ島ムラヴェーラのにて2週間の滞在
2019年2020年に利用したアルゲーロが島の北西部にあるのに対し、ムラヴェーラは南東部に位置しており、海の向こうはイタリアのナポリの南部あたりです。プライベートビーチがあり、町から遠方だったものの前回のキャンプ場同様、敷地内で最低限必要なものはそろう上、海とプールがあるので子連れで楽しく滞在できました。

2022年9月
サルデーニャ島の南西部にある小さな島サンタンティオコにて二週間の滞在
もともと予定していた、オリスターノ・エリアのキャンプ場が、予約でいっぱいで、第二候補のこちらに滞在するというおまけでしたが、目的は家族でのんびりすることだったので、ちょっと宿泊費が予算オーバーだったおまけを除けば、例年通り楽しく過ごした次第です。

キャンプ場と言えば、テントを張ってその中で寝泊まりし、自炊をするイメージがあるかもしれませんが、実際はいずれの場合も、「バンガロー」と呼ばれる簡素ではあるものの独立した宿泊施設を利用していました。それぞれのキャンプ場で微細なルールなどは異なるものの、概ねシャワー・トイレ・台所・簡単な調理器具やカラトリーはそろっています。
それぞれのキャンプ場の良しあしは、また別の記事で紹介して、季節外れではありますが、キャンプ場を深堀りしていきたいと思います。

イタリアでのキャンプ場、我が家の利用変遷について_d0260834_00332962.jpg
おおむね毎年、山と海を訪れていましたが、どっちも比較しがたい良さがあります。
どちらか選べと言われたら、山派の私です。山と湖があればいうことない。


# by ayumi_cocca | 2022-12-02 00:43 | イタリア生活 | Trackback | Comments(0)