毎年、夏の休暇は、イタリア世間一般に取得される7-8月に取得せずに、9月に二週間ほど取っています。しかし、今年の休暇を最後に来年からは、一般的な期間にならい、7月か8月に取ることになりそうです。来年の9月からN太郎が就学児デビューをするためです。
夏季休暇はイタリア語で、バカンツェ・フェリエ エスティ―ヴェという呼び方をされていて、イタリア人の精神的支えの一つです。
もともと、私にとってのキャンプ場は、小学校の臨海学校的なレクリエーションで利用して以来のもの、且つ日本ではアウトドアから縁遠いところにいたため、イタリアでのそれが一般的なものであるとは知りませんでした。それを知る機会となったのは、義両親が毎年7月下旬から8月中旬まで3週間ほど、トレンティーノ州の決まったキャンプ場で休暇を過ごしていて、そこを紹介してもらう形で、宿泊したときでした。
今年最後の九月休暇をおう歌した今、休暇におけるキャンプ場との関わりと、それに至る変遷は以下の通り。
2017年6月
トレンティーノ州ペーイヨのキャンプ場にて1週間
当時妊婦、大きいお腹でトレッキングしたのも今となっては良い思い出です。
その後出産と新生児お世話祭で、翌年まで特に休暇はなし、とはいえ2017年7月から産休・育休に入ったので会社での労働からは離れていた時期。嗚呼懐かしい。。
2018年7月
トレンティーノ州ペーイヨにて一週間 (前年同様の、キャンプ場にて 当時N太郎 10か月)
この時は、義両親が滞在している折に、キャンプ場にてバンガローの一室を間借りしました。
連日夜泣きの寝不足でグロッキー状態で到着したのですが、その後ずっと義両親が息子と遊んでくれていて、その間部屋の一室で2時間ほど気を失ったように爆睡したのをよく覚えています。
2018年9月
サルデーニャにて1週間の休暇
旅行者向けの小さな平屋の一軒家を借りました。その界隈は、同様のツーリスト向けに家を利用する人の区画でできていて、一般的な住民はご近所にいありませんでした。しかし、周りになんのレジャーも町もない場所にポツンとある宿泊施設のため不便、散歩以外は車で移動するしか方法がなく、私とN太郎を置いて、一人で自由に車で出かけて行ってしまう夫に業を煮やした結果、来年の休暇はもっと自分が過ごしやすいところを!と情報収集をすることに。夫に休暇を任せたら、大変なことになると分かった元年でした。
2019年7月
トレンティーノ州ペーイヨにて4日間ほど
この年も、義両親が滞在しているキャンプ場にて、一室を間借りしました。
2019年9月
サルデーニャ島アルゲーロにある、キャンプ場で2週間滞在
私が検索魔となり見つけ出した場所です。施設内には自由に使えるプールと公園があり、小さなスーパー・レストラン・バールなども施設内に、海は徒歩圏内、アルゲーロ旧市街は車で10分と、今まで利用していた中では一番便利、且つ子連れでも楽しく過ごせる環境が整っていました。当時まだN太郎は2歳と、さほど自由に観光できるような状況ではなかったので、親が休めるという意味で、ここでの滞在が一つのモデルケースとなりました。
2020年7月
もはや恒例トレンティーノ州ペーイヨにて4日間ほど
この年も、義両親が滞在しているキャンプ場にて、一室を間借りしました。
2020年9月
2019年に利用したキャンプ場再度利用して、二週間の滞在
前回の滞在が、利便性の面でとても都合よかったので、コロナ禍で疲れ果てていた我々は、考えるのも面倒で、同じキャンプ場を選びました。特に問題なし。
2021年7月
トレンティーノ州ペーイヨにて1週間の滞在
実は前年、義父が他界、義母は一人でもトレンティーノ州に行くと言ってキャンプ場を予約してたため、車を運転しない彼女に変わって、私たちも行く前提で準備していました。
ところが、義母が急にペーイヨ行きを土壇場でキャンセル、キャンセル費用を払うくらいなら、我々だけでも行こうということで、親子3人で滞在しました。
義両親が行かなくなったことで、ペーイヨを訪れる機会がなくなり、残念ながらその後利用していません。
2021年9月
サルデーニャ島ムラヴェーラのにて2週間の滞在
2019年2020年に利用したアルゲーロが島の北西部にあるのに対し、ムラヴェーラは南東部に位置しており、海の向こうはイタリアのナポリの南部あたりです。プライベートビーチがあり、町から遠方だったものの前回のキャンプ場同様、敷地内で最低限必要なものはそろう上、海とプールがあるので子連れで楽しく滞在できました。
2022年9月
サルデーニャ島の南西部にある小さな島サンタンティオコにて二週間の滞在
もともと予定していた、オリスターノ・エリアのキャンプ場が、予約でいっぱいで、第二候補のこちらに滞在するというおまけでしたが、目的は家族でのんびりすることだったので、ちょっと宿泊費が予算オーバーだったおまけを除けば、例年通り楽しく過ごした次第です。
キャンプ場と言えば、テントを張ってその中で寝泊まりし、自炊をするイメージがあるかもしれませんが、実際はいずれの場合も、「バンガロー」と呼ばれる簡素ではあるものの独立した宿泊施設を利用していました。それぞれのキャンプ場で微細なルールなどは異なるものの、概ねシャワー・トイレ・台所・簡単な調理器具やカラトリーはそろっています。
それぞれのキャンプ場の良しあしは、また別の記事で紹介して、季節外れではありますが、キャンプ場を深堀りしていきたいと思います。
おおむね毎年、山と海を訪れていましたが、どっちも比較しがたい良さがあります。 どちらか選べと言われたら、山派の私です。山と湖があればいうことない。