ミラノでの出産・子育てについて ~総括~
2018年 02月 06日
妊娠真っ最中よりは、産後だからこその客観的視点で、総括していけたらと思います。
ミラノで妊娠が発覚し、一度もイタリアを離れることなく出産をした者としての総括です。
日本で出産子育てはしていないので、日本と比べてどうか、については言及していないことを、前置きさせてください。
日本でも、出産をするにあたり受けられる医療サービスというのは、場所によって異なります。東京などは、病院などの選択肢も多いでしょうが、その後の保育園の待機児童問題など、解決していない問題も多く、どこが良くてどこが悪いとは一概に言えないのかもしれません。
ミラノの地下鉄は、他の都市に比べれば人が多いかもしれませんが、それでも乗り継ぎまでのほんの5分強の乗車時間でほぼ80%座ることができます。
(乗り換えがすぐの人はあえて座らない人が多く、立っている人がいても、探せば空席がみつけられる)
今は、子どもをベビーカーに乗せて外出する機会が増えましたが、イタリアに住む人は、本当に子どもに優しいです。
とにかく、妊婦時代以上に、子どもに対し声をかけられることが増えました、
主に子連れの女性や、年配の人から
「何か月?男の子?女の子?」などと質問されます。
子どもを褒められたり、優しく接してもらうのは、自分を大事にされるより嬉しいものです。
バスやトラムでのベビーカーの上げ下ろしも、必ずだれか手伝ってくれるし、お店の入り口のドアも、押さえて待ってくれる人がほとんどです。
一度、バスの中で、息子がギャン泣きしたことがあり、かなり焦ったのですが、
「お腹が空いてるのかな~?」と、声をかけてくれる人がいたり、周りがニコニコしていて、救われた気持ちになりました。
声をかけられるのは、女性が多いけど、バールでちょっと休憩していると、バリスタのおじさんや、ガテン系の利用客なども、
「Ciao!Piccolino!」(やぁ、おちびちゃん!)みたいに、声をかけてくれます。
正直に話しますと、自分が子どもを産むまで、子どもに一切関心がありませんでした。
もちろん、親せきや友人など、親しい人の子どもは可愛いと思いますが、道行く見知らぬ人の子どもなど、見向きもしたことがありませんでした。
だからこそ、イタリアでは何と子供に関心のある人が多いんだろうと驚かされるばかりです。
この国で、出産・子育て出来ることを、ラッキーだと感じています。
今後も、見知らぬ人にも助けてもらいながら、楽しんで子育てしていけたらと思います。
注意:混み合った公共交通機関(トラム・バス)などで、ベビーカーをひいた母親へのスリは少なくないと聞きます。子どもに気を取られ、かばんへの注意が散漫になることを狙った犯罪も存在しますので、優しく声をかけられたとしても、油断はしないようにして下さい。
by ayumi_cocca | 2018-02-06 06:41 | イタリア生活 | Trackback | Comments(0)